2008年12月26日金曜日

もうすぐ終わる今年を振り返っての雑談

今年も残りわずかとなりました。
ということで、自分なりにIT業界を中心にこの1年を振り返ってみました。

昨年登場したWindowsVistaの不人気とXP回帰現象、そして次期Windowsの発表、iPhone発売、モバイル端末の進化と普及、低価格PC(これもモバイル系)、Googlのケータイ向け基本ソフト発表、などなど、次々と表では話題がありました。

その一方で、日本のシステム開発業界は年の前半から多難だったと感じています。
新3K職種としてSE・PGの人気が落ち込んでいる中で新人採用がはかばかしくなかったために技術者不足で年が始まり、その割には新規の開発プロジェクトが動き出す話が鈍い、という混沌としたスタートでした。

マンション販売の不振による不動産・建設業界の不況は早い段階で始まり、その上春には関西地区で某メーカーのケータイ撤退などで技術者が瞬間的に大量に余り始め、原油価格や様々な原材料価格高騰によりエネルギー産業や製造業を中心にユーザー企業が鈍重(というか慎重)になり、好調だった愛知でも多くのJAVA技術者が余りはじめながら、アメリカのサブプライムローンからリーマン破綻、株安円高が進行して自動車産業の低迷とそれに続く産業界全体の急降下、そういった一連の動きの中でIT投資も大きく影響を受けました。予定されていた新規システム開発が次々と計画凍結・延期・中止となっていき、すでに末端のIT企業では全国的に技術者の過剰感がかなり強くなっています。円高の影響はシステム開発現場にも及び、プログラム開発はもともと人件費などコスト面では有利だった海外のほうがさらに割安感を増したため、国内のプログラマーは価格競争で仕事が確保しづらくなっています。金融不安の真っ只中、以前は大型プロジェクトの続いていた金融・証券は動きが止まり、最後の大型案件とまで揶揄される三菱東京UFJのシステム統合完了でさらに技術者が過剰になりそうです。

と、書いてみると華やかでにぎやかな表のIT業界と、先行きの見えないシステム開発業界がまったく別なものに思えてきますね。システム業界ははIT業界の一角なのですが。。。

ところで、そんな中にあって自分は現状を悲観的には考えていません。
人の社会が続く以上、全てのことが止まるわけではないからです。

「必要は発明の母」という言葉があったような気がしますが、こんなときでも人にとっても社会にとっても必要なものや必要なことが必ずあります。そこから活路を見出していくことが大切なのであって、「世の中が不景気だからしょうがない」というネガティヴな思考に逃げてしまったら負のスパイラルに巻き込まれて沈んで行くと思っています。

こういうときには天邪鬼な自分の性質に感謝です。「みんなの動き」と関係なく、思った方向へ歩き出す性質なのです。
昔の漫才ネタで「赤信号、みんなでわたれば怖くない」というのがありましたが、自分はそのとき「赤信号、みんなで渡って大惨事」が正解だろう、とか思っていたぐらいなので、今の不況を嘆くよりもこれから何をしていくかを考えることに気持ちが向いています。

ということで、来年の今頃もこんな風にブログで無駄話を書いている自分でありたいと思います。

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