2008年12月10日水曜日

みんなIT企業

世間一般では『IT業界』という言い方をよくされますが、一口に『IT業界』と言ってもかなり幅が広い上に底も深く、IT(インフォメーション・テクノロジー)=情報技術そのものの裾野が広がったことを痛感しています。
別に開発する会社だけがIT業界の会社ではなく、企画や運営・活用を行う全ての事業者がIT業界とくくられているのですから、実は今やほとんどの企業が「IT企業」なのでは?なんて話を読んだこともあります。

例えば、ソフトウェア開発やコンピュータ及び周辺機器メーカーや販売、携帯電話のハードもその携帯電話で利用できる様々なサービスもITですが、インターネットプロバイダーはもちろん、ブログやSNSの運営、検索サイトの運営会社もIT。ECサイトの運営だってITだし、パソコントラブルに対応する会社もIT企業です。もっというならば、カーナビもIT、さらには様々なIT技術利用した新機能満載の新車開発をしている自動車メーカーがIT企業の先頭集団の中ににいるといってもいいと思います。

他にも例え話をするならば、Amazonや楽天はIT企業として世間では認知されていますが、それらがIT企業であるならば、ECサイトなどを運営している他の企業もIT企業ということになるのではないかと思います。ネット上で産地直送販売のサイトを運営してる地方の方々も、例えば農産物を作って販売していてもECサイト運営には違いありませんからAmazonとは扱い商品やサイトのボリューム・機能に差こそあるものの同じくくり方でIT産業の一員として考えてしまえるわけです。

Amazonはインターネット上の流通店舗ですし、そこまで有名でも大規模でもないにせよ、ネット上で商品を販売している企業はいくらでもありますよね。

また、一般企業の多くはITを駆使して日常の業務を処理しています。売上や仕入発注、在庫管理に生産管理、コンビニのPOSレジも高度なIT装置です。

コンビニのPOSレジは顧客の購買動向を把握する現場のツールですから。気象、購入者の性別やおよその年齢、時間帯でどんな商品が売れたか、あるいはどんな組み合わせで商品が売れるかのマーケティングがコンビニのレジでは行われています。そのように高度なIT化をされたコンビニはIT企業なのでは?と思いますし、他の企業も今いきなりコンピュータやケータイ、各種モバイル端末が無い状態で通常通り業務が成り立つのかを考えれば、やはりそれら多くの企業も確かに一種のIT企業かと思えます。

と、いうほどにITが一般化した昨今、ソフトウェア業界が昔ながらの感覚でいることはでき無いだろうと考えています。従来通用していたビジネスモデルが今後そのまま通用するもではない、という時代なんだと思います。

それでもまだソフト開発・システム開発の現場ではもうしばらくは多層下請構造がなくなることは無いと思いますが、しかしそれはピークを過ぎたビジネスモデルであり、今後違う形を考えて実践していけるような中長期戦略がないと、元請企業に技術者を支援で送り込んだり派遣していく事だけでは限界が近づいていると感じるこの頃なのです。「今日はまだ大丈夫だったから明日も大丈夫だろう」という考え方はしてはいけないのだ、と。

暖房器具販売館

0 件のコメント: