2008年12月4日木曜日

大失業時代

昨日のニュースで日本IBMの正社員の人員削減と、それに対する労組の話を読みました。

10年ぐらい前には「スーパーSE年収5千万」「役員よりも高所得」とかの見出しで週刊誌に取り上げられていた天下の大企業ですが、今はまったく逆の状況で大変なことになっているようです。

他業界の大手メーカー各社も派遣・期間工などの削減が相次ぎ、さらに正社員のリストラまで踏み込むところがあるようです。新卒の大量内定取り消し問題もありますしね。

アメリカでも自動車メーカービッグスリーの再建計画が議会に提出されましたが、やはり大幅なリストラを含んでいます。

仕事や住む場所を失う人が大量に増えれば、モノを買う人も減りますから内需も輸出も出口がなくなりますねぇ。

産業分野によっては「グローバルな価格競争力」を実現するために積極的に生産・製造を海外に移し、それによって国内の産業構造に歪な偏りが生まれ、空洞化が進んだ結果、すでに技術力や製造力が国内にほとんど残っていない分野もあります。

町工場が中心だったある製品の製造業者が、中国などとの価格競争に敗れて、10年以上前に日本国内では次々廃業、以降、それを作るには海外で生産するしかないという現実に直面して愕然としたことがありますが、今は先端産業分野でもグローバル化の美名の下に基礎的なところで空洞化がおきています。これは主観ですがソフトウェア業界も例外では無く、プログラマーやSEの成長パターンが崩れてきていると思います。

そこへ世界不況による企業倒産の多発や大手企業のリストラ進行で、日本は地力というべき技術継承と生産・製造力喪失・人材育成の停滞と知財の枯渇、内需購買力の更なる低下など、大きなものを失うことになるのでは?と町の片隅の小さな会社の中で悶々としています。結局サービスも製品もそれらの循環で成り立つと思いますので。

もっとも、そんな大きなレベル以前に、会社をこれからの苦難の時代にどうやって生き残れるようにするか、ということが自分のすべきことなのですけどね。

暖房器具販売館

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