2009年2月26日木曜日

それ革命?

ごめんなさい。のっけから謝っておきます。

今回のタイトルは昔どこかの元総理が総理在職中にITをイットと読んだことに絡めたベタなボケです。

IT革命という表現がありますが、最近はもう何が革新的で何が古いかの見分けがつきにくくなっているものも少なくありません。

なにしろどんどん色々なものが進化している上に、もとからある概念にどこかの会社が独自の呼称をつけたり言い回しを変えたりしてユーザーにプレゼンやアピールを行うので、さも新しい考え方や技術であるかのように錯覚することがあって、単純なことも複雑化しています。この業界は昔から専門用語を濫用してわざとわかりにくくすることで専門性を強調してユーザーを混乱させているのでは?と思いたくもなります。ってIT業界の人間が言うのもなんですが(笑)

で、IT革命とは言っても「本当にそれ革命?」と言いたくなる事も少なくないので、まぁこんなタイトルにしてみました。

具体的な事例は山ほどあって、ここで書き出すとキリがなくなりますから省きますが、ホントに不親切な業界かもしれません。この業界に身をおいていても「え?つまり今まで使っていたもののこと?なんだ、難しく考えて損した」なんてことよくあります。

しかも、なんだかそれなりに権威や知名度のある人がもっともらしく理屈をつけてくださるので、よほど斬新なものかと思っていると、もとからあったものだったりするので困ったものです。

大体はどこかの会社やビジネスパーソンがそれぞれの戦略的意図のもとに、事業展開を行う際の説得力を持たせるために新しい用語を生み出してくれます。

そうしてそれが世間への影響度が大きい会社や著名な専門家だったりすると、またたくまにその新しい用語が頻繁に使われ、さも今まで無かった新しいものであるかのように錯覚させられます。

コンピュータとかITが難しいと感じられる傾向にあるのは、ひとつにはそういう耳障りがよく新しく思える用語が必要以上に頻繁に登場することも影響しているような気がします。もちろんそればかりではなく、本当に新しいものもどんどん出てきているのでそれと相まっての結果だとは思いますが。。。

そうした用語や言葉の最大の違いは「どこの会社が主導している用語(言葉)か?」であって内容に決定的な違いはないようです。(シャレじゃありませんよ?)それぞれの会社のビジネスモデルの問題で微妙な差はあっても「本質はどう違うの?」というものらしいです。

そして、それに便乗した他の誰かによって差別化を図るような理屈をつけられることがあるので、それを信じるとなんだか違うもののように感じてしまうところがミソです。

というわけで、懸命に新しいことを勉強しているつもりで元から知っているものについて別な表現を覚えただけだった、ということがしばしばあります。ひゃ~、びっくり!

え?何でこんな話を出したかというと、最近たまたまそういう話にまた遭遇したからです。厄介ですね~。

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