2009年2月8日日曜日

好きな本のこと(ジャンル?別 その3)

本のネタ続きで気が引けますが、以前予告したように自己啓発とかビジネス関連、実用書、思想・哲学、エッセイなど書かせてもらいます。

まずは例によってベスト10羅列します。

1.君を幸せにする会社
2.喪失の国、日本 -インドエリートビジネスマンの「日本体験記」
3.不機嫌な職場
4.祖国とは国語
5.フー・アー・ユー?
6.名ばかり管理職
7.技術空洞 VAIO開発現場で見たソニーの凋落
8.ブラック企業の闇
9.内側から見た富士通「成果主義」の崩壊
10.SEのフシギな生態―失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条

次点:
・右手に「論語」左手に「韓非子」現代をバランスよく生き抜くための方法
・孫子
・もえピジ 密室の女子大生会計士

選外:とてつもない日本

以上!ですが。。。並べてみるとちょっと偏りがあることに気づきました。
1位・3位と6位から9位の本はいずれも企業問題とか職場問題関係ですね。
10位はシステム開発業界という特異な業界経験者のエッセイですが、これも企業・職場問題系。
こうしてみると自分が「面白い」と感じるツボが再認識できました。

では、ちょこっと解説をします。

まず先に「選外」とした1冊から
「とてつもない日本」 安倍内閣の時期に麻生氏(現総理大臣)が書いた本です。 色々と政治家の書いた本を読みましたが、ほとんど感銘を受けたことがなく、そんな中でめずらしくよい印象を持った本でした。内容について全面的に賛成することはできないのですが、読み応えはありました。ならなぜ選外?というと、麻生総理の言動や政治が本に書かれているほどしっかりした見識のもとになされているように思われないからです。要するに言行不一致だと感じているのです。ということで読んだ時の感想は○、現実は×ということで選外にしました。

1.君を幸せにする会社
2008年11月25日に書いた「最近の読書」 で紹介した本なのでここでは割愛します。→にずっと広告貼ったままなのは、自分が好きな本だからです。

2.喪失の国、日本 -インドエリートビジネスマンの「日本体験記」
インド人ビジネスマンが仕事で来日し約3年にわたって滞在した際のことが綴られた本です。
日本人の当たり前と異国の人の当たり前の違い、日本人が間違って認識しているインドという国の本当の姿、異国人から見た日本、そして日本という国の課題にまでつながる感想など、目からうろこが落ちる思いでした。日本人の中では比較的異国文化・異文化理解があるほうだと思っていましたが、異国人から見ると50歩100歩のレベルかなと思い、改めて色々と考えさせられました。

3.不機嫌な職場
昨年の一時期ベストセラーコーナーへいくと大体置いてありました。今の日本企業内にある諸問題について的確な分析がなされており、当時所属していた会社内にも当てはまる多くの事柄について考えさせられました。

4.祖国とは国語
同じ著者が書いた「国家の品格」は正直なところがっかりな内容でしたが、「祖国とは国語」についてはよい感想を抱きました。特に前半の「国語教育絶対論」は日本の現状を鑑みると大いにうなずくことが多かったと記憶しています。

5.フー・アー・ユー?
<世界の政治家お笑い発言集>という副題がついています。いや、ブッシュ前大統領すごいですね。
政治家辞めても天然でコメディアンになれる素質があるのでは?とか思いました。その他日本やヨーロッパなどの政治家の発言も収録されていますが、こういうライトなところから政治に興味を持つ人がもっと増えれば日本も多少変われないかな~、とか思う今日この頃です。

6.名ばかり管理職
NHKスペシャル「名ばかり管理職」を書籍化したものです。マクドナルド店長裁判を含め、関連する多くの課題と現実について書かれています。
ちなみに、本来の「管理監督者」の定義で言えば自分も前職では「名ばかり管理職」に当てはまってしまいます→もっとも今の日本ではごく当たり前のお話ですが。

7.技術空洞 VAIO開発現場で見たソニーの凋落
どっちかというと「技術空洞」という言葉に惹かれて買った本ですが意に反して、ソニーが会社としていかに普通の問題を抱えた、普通以下の会社なのかを知らされる結果となりました。もうソニーには音質も斬新で画期的な商品も期待できないのでしょうか?と悲しくなりました。

8.ブラック企業の闇
最近「ブラック企業」という言葉がよく使われますが、大手有名企業だろうが中小企業だろうが、入社してみてびっくりな会社が少なくないんだな~と思いました。あと、就職活動の際にはこの本の後半に書いてあるブラック企業の見分け方が参考になります。ただ、これを見て対策を施すブラック企業も出てくるかもしれませんが。。。

9.内側から見た富士通「成果主義」の崩壊
成果主義の現実が知りたくて買いました。この本以外にも成果主義と年功主義について書かれた本は賛否含めて読みまくりましたが、制度設計に問題のある企業が多いことと、人のモチベーションが何によるかは個人差があることを考慮するのが難しいことが理解できたぐらいです。ただ、この本は富士通という会社を通して導入から挫折までのいきさつをつぶさに実例で知ることができたので読み応えがあったと思っています。

10.SEのフシギな生態―失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条
元SEきたみりゅうじ氏がSE時代の経験を元にコミカルタッチで綴った本ですが、実際にシステム開発業界に身を置く人にとっては「あるある」とか共感や実感を持って、またこの業界を知らない人にとっては実態の一端を知ることのできる本です。続編「SEのなフシギな職場―ダメ上司とダメ部下の陥りがちな罠28ヶ条」もあわせて読むのがお勧めです。

次点について簡単に。

・右手に「論語」左手に「韓非子」現代をバランスよく生き抜くための方法
前回のブログで紹介した本です。なので割愛します。

・孫子
名前だけは知っているという人も多いですよね。ビジネス書として取り上げられることが多いですが本来は国と国の戦争における戦略戦術の要諦が書かれています。

・もえピジ 密室の女子大生会計士
会計的思考についてクイズ(ロープレ)形式で理解できます。会計の素人が読むにはわかりやすい事例で話が進みます。もちろん、プロの人には無用の長物ではないかと思いますが。

例によって長くなりました。ごめんなさい。
次回は「コミック」について書くつもりですが、いつ書くかは未定です。
では、今日はこれにて失礼します。

   

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

最近は本を読んでいませんが、本の紹介を読むのは好きです。
また次回も楽しみにしています。

匿名 さんのコメント...

さすが、専務さんです。
こんな専務さんのいる会社はきっと、いい会社でしょうね。
ちなみに私が今読んでるのは、「空腹力」。
レベルが違いすぎですね。