2009年3月25日水曜日

システム開発業界の現状について思うこと

12月10日に「みんなIT企業」というタイトルでこのブログに記事を書いた事があります。その中で
「従来通用していたビジネスモデルが今後そのまま通用するもではない、という時代なんだ」
とか
「それでもまだソフト開発・システム開発の現場ではもうしばらくは多層下請構造がなくなることは無いと思いますが、しかしそれはピークを過ぎたビジネスモデルであり、今後違う形を考えて実践していけるような中長期戦略がないと、元請企業に技術者を支援で送り込んだり派遣していく事だけでは限界が近づいていると感じるこの頃」
とか書いていましたが、自分の見込みは半分アタリ、半分ハズレ、という感じの今日この頃です。

「従来通用していたビジネスモデル」が「ピークを過ぎたビジネスモデル」であることはどうやら見込みどおりだったようですが、「もうしばらくは多層下請構造がなくなることは無いと思います」という見込みは甘かったかもしれません。
現実に今従来のビジネスモデル崩壊の現場に立ち会っている気がします。

景気の極端な後退という要素によってシステム開発業界は加速度的に変化しています。
今のところはまだ一過性の現象という可能性もありますが、この不況を中小零細のソフトハウスやシステムインテグレーターが乗り切っていこうとすると、本当に従来のビジネスモデルは崩れていくかもしれないと考えています。

自分は、ここを乗り切るためには従来の「人材ビジネス的」なビジネスモデルや「人月単価主体のビジネス」ではない、別なスタイルを確立しないと乗り切れないと思っています。新しいビジネスモデルやスタイルに取り組んで成功した企業は今の状況を乗り切る事ができると思いますが、その転換に失敗したり、従来型ビジネスモデルにだけ頼った展開しかできないシステム会社は、よほど体力のある会社以外淘汰されてしまいかねないという気がするのです。

そういった意味では、自分(達)の目指している方向性は悪くないと思うものの、ちょっと展開が急すぎて戸惑う面もあります。できることならもう少し時間的猶予があるとありがたいのですが、時代は待ったなしです。まぁ、今回の不況が無ければまだしばらくは本当に従来型ビジネスモデルが継続していたと思うので、日本の情報サービス産業が世界で通用する産業になるための脱皮をするチャンスでもあるとも思います。それにしてもちょっと険しい道のりになりそうですけど。

もっとも、たかだか数人の弱小企業で悪戦苦闘している自分の考えは、全くの的外れである可能性も否定はできません。早い段階で景気が上向けばすぐに元の状態に戻る可能性もあるのかもしれません。それでも教訓としては何か残って一歩前進すると思いますが。

さて、どうなることでしょうね。

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